自閉症の特徴で4歳児は一人遊び・オウム返し・同一性の保持など顕著
ここでは、「自閉症の4歳児の特徴」についてお話します。
4歳の定型発達の子供たちはどんなかんじ?
多くの子供が保育園、幼稚園などでの初めての集団生活を始めている時期です。
生活力:規則正しい生活リズムをつける。衣服の着脱が出来る。
自分で排尿、排便が出来る。
社会性:友達に興味を持ち、仲良く遊べる。遊びの中で必要な言葉が使える。
公共のマナーを意識する。(静かにする、走り回らない、順番を待つなど。)
運動:外で泥んこ遊びを嫌がらずに出来る。模倣体操が出来る。
音楽に合わせて歩く、走る、止まる、スキップが出来る。
片足ケンケンなど、ケンパ跳びが出来る。
言葉:名前、年齢などを「〜です」と質問に答える。
自分の意思で言葉で表現出来る。
手触りの感触などを硬い、フカフカ、ザラザラなど言葉で表現する。
このような成長段階にいる子供が多い時期です。
しかし、定型発達の子供でも、この頃の成長は個人差が大きく、
かなりバラツキがあります。
4歳の自閉症の子供たちはどんなかんじ?
「子供 自閉症 チェック」でお話したように、自閉症と診断されるには
「ウィングの三つ組の障害」がそろうことが条件です。
また、3歳までにこの症状は出てきます。
比較的軽い子供の場合でも、徐々に「何か?」となってくるのもこの頃からです。
対人関係の特異性
上でお話した「社会性」のところが非常に目立って出来ません。
まず、友達に興味を持つ子供は少ないです。
さらに、友達に興味を持っても関わり方が一方的だったりするために、
うまく友達関係を作れません。
コミュニケーションの質的障害
上でお話した「言葉」のところがうまく出来ません。
まだこの頃は「言葉の遅れ」の状態の子供が多く、たとえお言葉は出ても
「相手に伝える」「相手とコミュニケーションする」という
手段として言葉を使えません。
想像力の質的障害
不確定要素(びっくり箱などのサプライズ)を楽しんだり、
臨機応変に対応する力が極端に不足しているので、
他の子供たちはとても楽しめるサプライズの出来事で
猛烈なパニックになったり、
いつもなら出来ることも出来なくなったりします。
また、家でなくても自分なりの決め事を作り、
その通りをよしとしてしまい、
周囲との協調が出来なくなるといったことも出てきます。
また、興味の幅が極端に狭いため、他の子供たちと同じように何かをする
(お絵かき、工作、歌を歌うなど)ということが、うまく出来ません。
このように、4歳頃になると「自閉症の特徴」が際立ってきます。
私の体験談で言いますと、具体的には「幼稚園でうんこを漏らす」
「オウム返しをする」「怒られたことをわざと繰り返し行なう」
「帽子をハサミで丸く切る」といった行動が見られました。